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猫の往診診察について
猫にとっての往診の意義
猫の本能と環境ストレスの軽減
猫は環境変化に敏感で、動物病院への移動や診察がストレスとなりますが、往診では自宅という安心できる環境で診察を受けられます。これにより、猫のストレスが軽減され、より正確な健康状態の把握が可能になります。
飼い主の利便性
複数の猫を飼育している場合や高齢猫、慢性疾患を抱える猫の場合、往診は特に利便性が高いと考えます。動物病院への移動の手間や時間を省け、定期的な治療がより容易になるため、飼い主にとっても大きなメリットがあります。
往診で行える診療内容
慢性疾患の管理
継続的な治療が必要な慢性疾患(例えば腎臓病)の場合、往診は特に意味があります。自宅環境で状態を確認しながら、継続的な治療を行うことができますので、移動の際の外気温を気にする必要も通院や待合室での待機時間も考えなくてよくなります。
終末期獣医療や看取りへの対応
往診を通じて終末期獣医療と看取りへの対応も行っております。これはその子とご家族にとって一番安心できる環境で、旅立ちまでの時間をよりよく過ごしてもらうためのものです。
痛みや不快感がある子に対しては緩和ケア(痛みのケア)を行うこともできますし、状況によっては点滴や給餌方法(ごはんのあげ方)の指導も可能です。
それぞれの猫ちゃんとご家族の状況に合わせて、自宅での過ごし方や、必要な獣医療ケアについてお話し、その子が幸せだと感じてもらえるようにします。
往診時の注意点
準備について
怖がりな猫ちゃんの場合は、知らない人が来ると隠れてしまうこともあるので、その場合は事前にご連絡頂いたときにその旨をお伝えください。
他の動物への配慮
複数の動物を飼育されている場合は、できるだけ診察を受ける子以外は別室で待機させていただくようにお願いいたします。
機材や医薬品を広げることもありますので、それによる不慮の事故を防ぐためと、診察中の猫ちゃんのストレスを軽減するためです。
対応できない場合
残念ながら往診で全ての病気を診察・治療するとこは難しいです。往診では放射線が出るレントゲンは取れませんし、簡単な外科処置はできますが手術はできません。
そのような検査や手術が必要な場合は事前に連絡いただいた段階で通常の動物病院での受診をお勧めすることがあります。
よつば動物病院の往診への想い
当院が往診専門の動物病院として開業した背景には、動物たちにとってより良い獣医療を提供したいという強い想いがあります。特に猫は、環境の変化に敏感で、動物病院への移動自体が大きなストレスとなることがあります。
往診という形で診療を行うことで、不安やストレスを最小限に抑え、より快適な形で必要な獣医療を受けていただくことができます。同時に、飼い主の負担も軽減し、より身近に獣医療を利用していただけるようになります。
往診で全ての問題を解決できないこともありますが、不安に思うことがあればまずご連絡いただき、往診でいいのか通常の動物病院がいいのか、判断することはできると思います。よつば動物病院は、猫ちゃん・飼い主とかかりつけの動物病院との円滑なコミュニケーションや信頼関係を深める存在でありたいと思っています。
まとめ
猫の往診診療は、動物たちの健康と幸せを第一に考えた新しい獣医療の形です。よつば動物病院は、この往診というアプローチを通じて、猫ちゃんと飼い主に、よりストレスの少ない獣医療サービスを提供していきたいと考えています。
猫ちゃんの健康や行動で気になることがございましたら、ぜひ往診という選択肢をご検討ください。